怒ってしまったら水の泡。。。

本当この言葉につきます。

ASDという脳の特性を本当に理解していないと、どんどん悪い方向に行ってしまう。。
それが所謂2次障害。

ASDの子どもは記憶力がいい子が多いです。なので嫌な記憶、その時の臭い、雰囲気をしっかり覚えていて、理由もしっかり認識しないまま体が拒否反応を起こしてしまうものが多いのです。

強く怒られたり、傷つくことがあると、、なぜそうなったのか認識するよりも、、「怖い」という認識を本能的に脳が記憶してしまい、、、同様の場面でフリーズしたり、悪化の一途をだどります。

普通の人の感覚からすると、昨日同じことで怒られたのに、、なぜ昨日よりも悪化してるの?ばかにしてる???とより一層怒り奮闘します。。私もそのひとり。。

ごめんよちびパク。。理解しているのになぜか、そろそろわかるよね?みたいになってしまっている自分に反省。。基本怖がりなちびパク、きっと怒られている時心の中ではもうめちゃくちゃ泣きたい気持ち、パニック状態なのに、それが顔に出ない。。どちらかというと表情もフリーズしてしまう。。。だからこそ真剣に聞いていないような態度をして相手をさらに怒りへ向けてしまう。。。この悪循環。。。

相手が特性を理解する。それしか手立てはない。そして怒ってしまっても、ぎゃくに治るどころか拒否反応をもう一つ増やしてしまっただけで、、なんのメリットもないことをしてしまったことになんど後悔したことか。。

いいところいっぱい。褒められたら繰り返す。自信がつけばよりよい行動を繰り返す。そんな本来真面目なASD特性を上手に導かなければ、本当の意味での理解者とはいえないな。。

もう、対処法はわかっているのに、、、どうしても「なんでそうなった?」「WHY?」と強く聞いてしまう。理由を聞くのは大事だけど、もう少し怖くなく冷静に聞ける自分になりたいなと。きっと迷惑をかけてしまっただろうな。。と思うとどうしても怒りが、矛先がちびパクにいってしまうのです。 でもこればかりは脳の特性。NG行動を繰り返さないようにうまくいい方向に導くのが親の務め! がんばれわたし!

「人間迷惑をかけながらいきている」だから。少しの迷惑は、いくらでも親として頭をさげればそれでよし! 気にしすぎてもしょうがない。

例としてどんな迷惑を親のパクコは、気にしちゃっているのかというと、

●学校で気になる子とがあって、掃除をしないでオロオロしていた(2連日)
(表情で泣いたりしてオロオロ知ればまだ心配してもらえますが、ただフラフラしちゃうので、怒られる。)

●給食当番が給食を運んできて「座って」とクラスの子達が何度も何度も大声でいっているのに、フリーズしてなぜか座らず、、、

●転んで、大声で近所中びっくりする鳴き声で泣く

●宿題を連絡帳に書き忘れ、家で気づいて酷く大泣き(近所中聞こえているであろう)

~ASDの子の問題行動の導き~

マイナスワードは使わない

例「こんなことじゃ小学生になれないよ」「〇年生になれないよ」など、使っても不安が強いASDの子の不安が強くなるだけで、、よりフリーズしやすくなります。
本来真面目な性格でも行動や切り替えが脳の特性で遅いので、はがゆい気持ちをしているんだと理解しましょう。マイナスワードを言われてもどうしても不安な気持ちになると切り替えがよりできなくなるのです。。

その行動で困っている理由、どういう行動にしてほしいか

例えば、習い事の前、宿題をしてから行く約束なのに、なかなかやりたがりません。自分に任せるとどうにかやらない方法はないか、量を減らしてあとで残りをできないか、、時間はあるのに「やりたくない」気持ちからなかなか切り替えられません。

そこで怒ってしまったら、、、次の日なおるかというと余計に「やりたくない」気持ちが無意識に、拒絶反応として増して、切り替えがどうしてもできなくなります。

なので、とりあえず冷静に「帰ってきてから宿題だとごはんお風呂が遅くなって、寝るのが遅くなったり、寝る前に好きなことできる時間も減ってあなたも私も笑顔じゃなくなっちゃうのよ」となぜその時間にしたほうがいいのか説明。

困った行動で、自分(私の)困りメーターを逐一報告、「今困ったメーター3だよー困ったなー」「できるだけ笑顔でいたいな~怒ったりしたくないな~ニコニコで出発したいな~」と話す。
すると、自分の行動で怒られずに済むことを理解し、切り替えて行動に移すようになります。マックス5として、どんどん早い段階で行動をよい方向へ切り替えるようにしていきます。

メーターがあがりきらず、二人でニコニコになれたね!

自分の行動を切り替えることで、結果が変わるんだと理解することが大事です。

一度フリーズしてしまう(トラウマ)事項が発生すると、なかなか嫌な記憶が消えません。
そのたび、「この前は行動切り替えてくれたからニコニコで出発できたよね!ちびパクのおかげだよ!今日も困ったメーター上がらずに行きたいなー!」ということで、

よい方向に行けた時の記憶を呼び覚まします。するとどよーんとしたマイナスの気持ちに一筋の光がさすようで、行動が切り替わります。それをしばらく(1か月くらい?)くりかえすと、少しずつマイナスな記憶が薄らいで、自分で切り替えができるようになっていくのです。

また、ことあるごとに自信をなくしたり、先生、お友達、私の余計な発言で再発することもありますが、また同じ方法で切り替えを促します。

そして、少しの「注意」や「間違えの指摘」はよりよくなるために教えてもらっている言葉だから、怒られているんじゃないんだよ、それで学習、勉強ができているんだからそれをちゃんと聞けて理解しててえらいよ!と褒めます。

なかなか難しい、学校での行動変化

↑の方法、自宅で私とちびパクの子育ての経験といろいろな特性の書物で編み出した策で、この方法は本当に有効です。

がしかし、学校ではその行動の切り替えの際にそこにいるのは先生。先生にこのやり方を伝えなくてはなりません。新任や若い理解のある先生は割かしこういう特性と対応方法を理解して行動してくれますが、、主任クラスの頭ガチガチ先生、どちらかというと厳しくすることで統括してきた先生達には全く理解も聞く耳も持ってもらえません。ただのモンスター迷惑親扱いで終了です。

ASDの行動変容に、ただひたすら正しい行動をたたきつける的なやり方を見ましたが、それこそASDの特性を理解していないやり方で、ただただきつくあたることになるのでお互い疲弊しますし、本人の学校でのお友達関係もくずれてしまいかねません。

学校でASDの理解を深めることで子どもたちが学びやすい、学校環境になればと本当に心からねがうばかりです。

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